健全な愛着形成はなぜ大切か オープニング・メッセージ

「育児なんてやめてせめて一日だけでも子供を産む前の自分に戻りたい。」なんて思ったことはありませんか?

自分の子を思う感情が愛くるしいだけではない自分に罪悪感は感じてませんか?

お父さんが徐々に父親になっていくのと同じように、お母さんだって徐々に母親になっていくのです。父親と同じように母親も始めは養育に慣れてないものです。

妊娠の喜びもつかぬま出産をするその瞬間から、体の回復を待たずに、厳しい養育は始まるのです。子供は母親の事情なんて察してくれません。

母親が空腹であっても、お手洗いを急いでも、寝込んでいても、疲れ果てていてもまったく遠慮なしで泣き出します。

 

赤ん坊を抱っこしたままお手洗いで用を済ます日もこの時期は稀ではないのです。

 

母親になるということは人間の本能である、食べる本能、寝る本能、排出する本能さえままならないようです。

一体赤ん坊って何なんでしょうか?

もし、母親が赤ん坊を放置したり、虐待するとその赤ん坊は心理的にまた身体的にどのように育つのでしょうか?

生まれてから3年間は子供にとって一番大事な時期であり、また母親にとっては一番大変な時期だと思います。

 

赤ん坊は空腹で泣き、オムツが濡れて泣き、体調が悪いので泣きます。

 

まだ言葉が話せない赤ん坊にとって泣くことは唯一のコミュニケーションの方法でもあるのです。

 

この時、母親が抱っこし、赤ん坊の欲求に反応(オムツを替える、授乳する等)をすることにより、赤ん坊は情緒的にまた身体的に快適を与えてくれる母親に愛着を抱き始めます。

母親との愛着がきちんと形成されると子供は外の世界に興味を持ち始めます。

 

しかし、何かに恐怖や不安を感じた時、子供はすぐ自分の養育者(主に母親)に一番に駆け寄っていきます。これはその人が自分にとって安全基地 であるからです。

 

つまり、子供はその人といると心の安定を取り戻すことができ、恐怖や不安から逃れることができるのです。

 

子供はその安全基地にいつでも戻れるという安心感を経験してから初めて外の世界への冒険を少しずつ試みるのです。

 

どのような愛着タイプの子に育つかは、我が子の未来に大きく影響を及ぼします。
2020年10月13日