レジリエンスとは? ~育児と発達心理~

「一人の子どもを育てるには、一つの村が必要である。(It takes a village to raise a child.)」これはアフリカのナイジェリアで言い伝われていることわざです。子供一人を育てるのに一つの村全体の大人達の知恵と協力が必要であるという意味です。日本では子供一人を育てるのに必要な教育費(幼稚園から大学まで)は780万円から3000万円と言われています。つまり、子供一人を育てるには社会全体の知恵や協力だけではなく、経済的にも相当な負担がかかるということです。大事な我が子をきちんと育てたい一心で、多額な教育費を投資してエリートコースに入ったとしても、実はそれはゴールではなく、まだまだ長い人生の中、沢山あるスタート点の一つに過ぎないのです。

2016年東京大学の学生生活実態調査で、世帯年収は950万円以上が62.7パーセントと発表されました。アメリカのハーバード大学学生の親の世帯年収は12.5万ドル(約1,300万円)が52パーセントと言われています。この結果だけを見ると、日本だけではなく、アメリカでも子供を名門校に入れるには、幼児期からの習い事や、私立一貫校への進学などの多額の教育投資が必要とされるという結果に結びつきます。しかし、恵まれた環境で育った子供でもいわゆる名門とはかき離れた学校に進学する子供もいます。一方、貧困かつ不幸な環境におかれながらも、名門校の合格を勝ち取り、専門職に就き、貧しかった子供時代の影などまったく感じさせない人生を送っている人もいます。さて、どうすれば統計調査の結果を裏返し、親の経済的能力がなければエリートコースは難しいという偏見を覆せる事ができるでしょうか?

 

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2020年10月06日